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頭痛について

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今回は頭痛という症状について考えてみたいと思います。

 今までに頭が痛くなった事のない人はいないはずです。
風邪を引いたとき、疲れたとき、お酒を飲んだときなど、人によって原因は違うかもしれませんが、
我々は比較的頻回に頭が痛くなります。頭が痛いとき、具体的にどこが痛いのでしょうか。

頭蓋骨の中に入っている脳には痛みを感じる神経がありません。
したがって、脳を針で刺しても痛みは感じないのです。
我々が頭痛を感じるとき、脳の周りの血管や頭蓋骨を包んでいる筋肉に原因があることが多いのです。
例えば、脳血管が拡張したとき頭痛が起こります。
アルコールは最も一般的な原因だと思いますが、一酸化炭素中毒もそうです。
また、片頭痛(へんずつう)も血管の拡張が原因と考えられています。
また、頭蓋骨の中で炎症が起きたとき、頭痛を感じます。
髄膜炎(ずいまくえん)という病気をみなさんは聞いたことがありますか。
脳を包む膜を髄膜といいますが、そこに炎症が起こる病気です。
ウイルスによって炎症が起こることが多いのですが、時として細菌による炎症が起こります。
この細菌による髄膜炎(細菌性髄膜炎)は非常に怖い病気であり、
治療が遅れると重大な後遺症を残したり、時には命も落とします。

この髄膜炎は非常に大切な病気ですのでもう少しお話します。

髄膜炎の時には、頭痛に発熱、吐気を伴うことが多いのです。

しかし考えてみてください。
頭痛・発熱・吐気といったら、風邪の時の症状と同じだと思いませんか。
実際、風邪と髄膜炎は初期症状がほとんど同じため、我々医者にとっても間違いやすいのです。
特に乳幼児の髄膜炎は発見が比較的困難ですので、いつもの風邪のときより元気がないとか、
食事をほとんど摂らないなどの、いつもと変わったところがある場合には
なるべく早く小児科専門医のところへ連れていってください。

また、大人の場合にも、いつもの風邪のときよりも頭痛が強く、何回も嘔吐を繰り返す場合には、
早く診察を受けてください。

 頭蓋骨の外にある筋肉が収縮したときにも頭痛が起こります。これは、筋緊張性頭痛(あるいは筋収縮性頭痛)といい、
頭にお釜をかぶされたような圧迫されるような痛みであることが多いのが特徴です。
また、午前中よりも午後になると頭痛が強くなることが多いのです。
この頭痛の持ち主は、肩こりを訴えることが多いのも特徴です。
筋緊張性頭痛は筋肉をほぐす薬を使うことにより症状が軽減します。
また、生命にかかわることがないので、比較的安心です。

 最後に、頭蓋骨の中の圧力が高くなることによって起こる頭痛を考えてみます。
皆さんが良くご存知なのがくも膜下出血です。
くも膜下出血は脳血管にできる動脈瘤が破裂することによって起こる怖い病気です。
この動脈瘤は、どうしてできるのかは良く分かっていません。
ただし、3%くらいの人に生まれつきあり、高血圧などによる動脈硬化によって破裂すると考えられています。
くも膜下出血による頭痛の特徴は、突然起こる頭痛ということです。
いつから痛みがあったかという質問に対して、時間で答えられるように突然発症する頭痛であることが多いのです。
痛みの程度は比較的強いことが多く、嘔吐を伴うこともあります。
このくも膜下出血は、発症後なるべく早く手術をしたほうが良いため、診断・治療を急ぐ必要があります。
したがって、今までに経験したことのないような激しい頭痛が突然起こった場合には、早めに診察を受けるようにしてください。
また、高血圧による脳出血が起こった場合にも頭痛が起こります。
この場合にも、吐気・嘔吐を伴うことが多く、手足の脱力感やしびれを伴うことがあります。

比較的稀な病気としては脳腫瘍があります。
脳腫瘍による頭痛の特徴は、早朝に起こるということです。
朝起きたとき頭が痛くて嘔吐を起こしても、その後は何もなかったように普通の生活ができるというのが典型的な症状です。
また、周囲からみて、最近性格が変わってきたというようなことが初期症状であることもあります。
私も勤務医時代にこんな経験をしました。
痙攣で救急搬送された11歳の女児は半年前から人が代わったように無口になり、
学校にもいかなくなってしまったということでした。
周囲の大人は単なる登校拒否と考えていたようです。
頭の断層撮影(CT検査)をしてみたところ手遅れの脳腫瘍でした。


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プロフィール

柳川クリニック院長 柳川 健

柳川クリニック院長 柳川 健
コンセプトは健康と美、
そして癒し。
西鎌倉『柳川クリニック』は、あなたと共に
抗加齢ライフを考えます。


東海大学内科非常勤助教授
日本内科学会認定専門医
米国内科学会(ACP)会員
米国消化器病学会(ACG)会員
日本救急医学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本抗加齢医学会専門医

【柳川クリニックの特徴】
1. 内視鏡検査・治療に力を入れています。
2. 消化器内科を中心として幅広い診療を行っています。
3. 在宅医療を行っています。
4. 抗加齢医療を行っています。
5. 代替医療を積極的に取り入れています。
 
代替療法を紹介・実践する場として、クリニック2階に「メディカルスパ西鎌倉」を併設。エステ、マッサージ(リンパドレナージ)、アロマセラピー、カウンセリングを行っております。
美容皮膚科にこうしたエステが併設されているところは多いのですが、内科主体のクリニックでは日本では初めてかもしれません。

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