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「老後」なんて、あまり聞きたくない言葉を題名にして申し訳ありません。
私もこの言葉は好きではありませんが、私の語彙力不足のために他の言葉を使うことができなかったのです。
百歳まで現役で仕事をすると決めている私でも、43歳ともなると歳をとってからの自分のことをあれこれ考えることもあります。
時は必ず過ぎて、誰でも歳をとっていくのですから。
歳をとった後のことは若い時に考えても仕方がないとも言えますが、
ある程度備えをしておいたほうが良いとも思います。
歳を重ねて老いていくとき、一番不安になるのはやはり自分の健康のことですよね。
足腰が弱って歩くことも困難になったり、自分の身の回りのこともできなくなってしまう場合もあります。
若い時とは違っていろんな病気にもなりやすくなり、
毎週のように病院通いをしている人も少なくないはずです。
お金はなくとも健康だったらと感じるとき、自分も歳をとったことを知ることになるのだと思います。
では、みなさんが理想とする老後の生活とはどのようなものですか?
仕事に毎日行かなくとも十分な年金と豊富な貯金、そして夫婦ともに健康で
月に2,3回はゴルフに、年に2,3回は海外旅行。
こうした生活をしている70代のご夫婦は非常に少ないです。
伴侶を失って一人暮らしをしている人。いつも病気がちで病院通いが日課になっている人。そうした人が多いのが現実です。
昔と違い核家族化が進み、子供は3人居るけど夫婦二人で暮らしているという人が多いと思います。
その夫婦は同じように歳をとり、どちらかが具合が悪くなると、
決して元気ではない老いた伴侶が面倒を見ることを余儀なくされるわけです。
介護保険を利用してヘルパーさんに来てもらうにしても、
一日の中で手伝ってくれる時間には限りがありますし、
困ったときにすぐに来てくれるわけでもありません。
そんな状況を考えると介護付のマンションや老人施設に入りたいと思うようになるわけですが、
そうした施設にも数の制限があり、早く入れるところは金銭的負担が大きく、
安くて魅力的なところはなかなか入れないというのが現実のようです。
長年住み慣れた自宅で老後の生活を送りたい。そうした気持ちは誰でもが持つものだと思います。
健康なうちは問題ありませんが、他の人の手を借りなければならなくなった時、自宅での生活が難しくなるわけです。
いつまで自宅で過ごすのか、過ごしたいのかをあらかじめ決めておいたほうが良いかもしれません。
厚生労働省の考える私たちの老後生活は、あくまでも自宅で過ごすものということです。
周囲の援助が必要になったときは、介護保険等を利用したサービスが使いやすいように整備を進めています。
また、医療においても、なるべく入院しないで自宅で治療・療養ができるような保険制度を作っていこうとしています。
自宅での療養と介護による老後生活。そして最期の看取りも自宅でできるような政策を国は考えているのです。
自宅で最期を迎えることに関しては、個人的には大賛成です。
白い壁に囲まれた無機質な病室で、沢山の管につながれたまま人生の終焉を迎えることに自分自身は抵抗があります。
特に治療を必要とするような重大な疾患を持っているわけでもない高齢者が病院で最期を迎えることはむしろ異常なこととは思いませんか?
つい先日、70歳を過ぎた息子さんとお嫁さんに自宅で見守られながら104歳で静かに息を引き取った患者さんがいました。
自宅で最期まで介護・療養を受けて迎えた最期はとてもすばらしいと感じましたし、自分もそうなりたいと思いました。
寝たきりにならないまま最期を迎えることは容易なことではないと思います。
中年期以後の生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)の管理をきちんと受け、
定期的な運動をすることを中心とした抗加齢的な生活がとても大切だと思います。
80歳を過ぎても仕事をしている人、ゴルフをしている人、海外旅行に何回も行っている人は、みなさん元気です。
元気であれば介護など必要ないのですから施設入所を考えることもありません。
理想的には、抗加齢医療の目指すところである、「棺桶に歩いて入る」くらい元気な歳のとり方をしたいものです。
そうした元気な老後を迎えることができなかったときには、
なるべく自宅で居られるような介護・医療の制度を利用すればよいと思います。
私たち医療人は、みなさんがご自宅で最期まで過ごせるようにあらゆる援助をしていかなければならないと思っています。
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一生リタイアを考えていない私としてはあくまでも
「ファーストライフ」の続きですが・・・
今後ともアドバイスよろしくお願い致します。