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腹痛は痛み止めで治る?〜これは医学常識?パート6

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先日ある患者さんから電話がありました。
「数日前から胃が痛くて辛いのです。昨日市販の痛み止めを飲んだのですがあまり効かなくて・・。」
皆さんはこうした経験はありませんか?「頭痛に****」は宣伝文句にもありますが、腹痛の時に痛み止めは効くのでしょうか。

結論から言うと、腹痛の時に痛み止めを服用するのは止めたほうが無難です。その理由を御説明します。

腹痛の原因が何かということが非常に重要です。
原因がはっきりしている場合、たとえば女性の生理痛や尿路結石の痛みの時には鎮痛剤を使って頂いて結構です。
しかしその痛みの原因がわからないときに問題なのです。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによって痛みが出ている場合、痛み止めを使うことにより状態が悪くなることがあります。
それは、痛み止めのお薬そのものが胃や十二指腸の粘膜を傷つける作用があるためです。
胃潰瘍の患者さんが鎮痛剤を何度も服用して、最後には吐血してしまうこともあります。

飲み薬は胃腸に良くないけど、坐薬なら大丈夫だろうと考える方もいるでしょう。
実は坐薬もだめなのです。
坐薬によっても胃などの粘膜障害は起こりますので、腹痛の時に安易に使うのはやめてください。

ならば、病院に行って痛み止めの注射をしてもらえば良いだろうと考えますよね。
これも非常に危険なことなのです。

確かに注射による鎮痛剤の場合、胃腸の粘膜障害はあまり問題にはなりません。
しかし、腹痛の原因がはっきりしない状況で強力な鎮痛剤を注射すると、大事な病気の発見が遅れることがあるのです。
たとえば、盲腸(正式には急性虫垂炎)の時を考えてみましょう。

腹痛はお腹の中で炎症が起こっているサインです。
このサインである腹痛を鎮痛剤によって抑えてしまうと、お腹の中の状態を把握しにくくなるのです。
したがって、消化器科を専門にする医者が腹痛の患者さんに注射で鎮痛剤を使う時は限られた状況においてだけです。
それは、腹痛の原因がはっきりしていて痛みというサインがなくなっても問題ないと判断する時です。たとえば胆石発作、尿路結石発作の時などです。

痛みは腹痛に限らず辛いものです。
しかしその痛みは体の中で起こっていることの重要なサインであることも多いのです。
したがって、痛みをなくすことを考える前にその原因を考えるべきでしょう。
そのためにも、普段経験しないような痛みがあるときには早めに医療機関を受診してください。



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プロフィール

柳川クリニック院長 柳川 健

柳川クリニック院長 柳川 健
コンセプトは健康と美、
そして癒し。
西鎌倉『柳川クリニック』は、あなたと共に
抗加齢ライフを考えます。


東海大学内科非常勤助教授
日本内科学会認定専門医
米国内科学会(ACP)会員
米国消化器病学会(ACG)会員
日本救急医学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本抗加齢医学会専門医

【柳川クリニックの特徴】
1. 内視鏡検査・治療に力を入れています。
2. 消化器内科を中心として幅広い診療を行っています。
3. 在宅医療を行っています。
4. 抗加齢医療を行っています。
5. 代替医療を積極的に取り入れています。
 
代替療法を紹介・実践する場として、クリニック2階に「メディカルスパ西鎌倉」を併設。エステ、マッサージ(リンパドレナージ)、アロマセラピー、カウンセリングを行っております。
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