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癌の検診が重要であるということは誰も疑いません。
しかし、検査の種類とその結果の理解の仕方によっては
検査は大きな落とし穴になることもあるのです。
今回は、癌の検査としてどの検査を受けるべきかお話します。
頭の方から順番に主な癌(あるいは腫瘍)の検査についてみていきましょう。
脳腫瘍は頭の中にできる腫瘍です。比較的稀な疾患ではあります。
頭の断層撮影(頭部CT検査)かMRI検査を受ければ見つかります。
喉頭癌は声の変化によって気づかれることの多い癌です。
ヘビースモーカーの人に多く発生します。
この癌は耳鼻科の専門医による内視鏡検査によって診断されます。
甲状腺癌は進行の遅いことが多いのですが、頻度は比較的多いといわれています。
超音波検査により甲状腺を診れば腫瘤(できもの)として認識されます。
最終的には針生検といって、細胞を一部とって診断します。
食道癌は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)によって診断します。
早期癌は比較的見つけにくく、特殊な色素を使ってはじめて気づくこともあります。
もちろんバリウム検査でも引っかかることもありますが、比較的進行してからのことがほとんどです。
胃癌も胃カメラによって診断します。
バリウム検査も有用ですが、早期癌の発見には胃カメラの方が勝っています。
肺癌の検査は一般的には胸部単純写真(胸のレントゲン)と考えられています。
しかし、この単純写真で見つかってくる肺癌はすでに手遅れのことが少なくありません。
したがって、早期肺癌を発見しようと思えば肺の断層撮影(胸部CT検査)が必要になります。
それと同時に、痰の細胞検査(細胞診)も有用です。
比較的太い気管支にできる癌の場合には気管支鏡によって直接見ることができます。
原発性肝癌はほとんどの場合、B型肝炎やC型肝炎ウイルスをもっている人に発生します。
したがって、肝炎ウイルスを持っている人は定期的に腹部超音波検査(エコー検査)や腹部CT検査を受けなくてはいけません。
特に肝硬変になっている人に高頻度に発生しますので注意が必要です。また、肝臓はお腹の臓器の様々な癌が転移(とんでくること)する臓器でもあります。(転移性肝癌)
胆嚢癌の診断は難しいです。
腹部超音波検査で胆嚢壁が厚くなっているという異常で引っかかることが多いのですが、
その時にはかなり進んでいることが多いのです。
胆嚢ポリープが腹部超音波検査で指摘されることが多いのですが、
ほとんどの場合胆嚢癌とは無関係です。
ただし、直径10mmを越えるものは悪性の可能性があるため手術をお勧めすることが多いです。
以前は胆石があると胆嚢癌が高頻度に発生すると考えられており、
胆石があるとそれだけで手術されていました。
現在では、胆石と胆嚢癌との関係は否定され、
無症状の胆石は放置するというのが世界共通の考え方になっています。
膵癌は早期で見つかることが少ない癌です。
というのも、一般的な検診レベルの検査ではひっかかてこないのです。
超音波検査では膵臓は比較的観察困難であり、観察できても全体の半分位しか見えません。
一番良い検査は今のところ腹部CT検査です。
特に膵癌を疑う場合には膵臓のみ細かく撮影することがあります。
十二指腸から超音波内視鏡という胃カメラの先端に超音波装置のついたもので膵臓を見ることがありますが、
この検査もCT検査で膵臓に異常が疑われた場合に行うことがほとんどです。
胆管癌も黄疸などの症状が出てから検査を受けることがほとんどです。腹部CT検査でひっかかることもありますが、早期発見の難しい癌の一つです。
腎癌は腹部超音波検査や腹部CT検査によって見つかります。
大腸癌は注腸検査(バリウム)や大腸内視鏡検査によって見つかります。
特に内視鏡検査の場合、その場で治療もできることがあります。
便潜血反応は進行癌の場合でも約半数しか陽性にならないといわれていますので、
検査結果を見る場合には十分注意してください。
男性の前立腺癌は超音波検査と組織検査(生検)で診断されます。
現在では前立腺の腫瘍マーカーであるPSAを測定することにより悪性腫瘍の存在を早期から確認できるということで、
人間ドックでも使われています。
婦人科系の子宮癌は細胞診が中心となります。
特に頚癌は自分自身でも行えるキットがありますが、
最終分娩後5年経過している人は体癌の発生も考えなければいけませんので婦人科を受診されたほうが良いでしょう。
卵巣癌に関しては腹部MRI検査によって診断し、
最終的には手術をして組織を確認することが多いようです。
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