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インフルエンザ

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インフルエンザ
  今年の冬は例年よりも寒い日が多かったためか、インフルエンザが大流行しました。皆さんはインフルエンザに罹りませんでしたか?
  私は昨年に引き続きインフルエンザに罹ってしまいました。ワクチンはきちんとうっていたのですが…。
  今回は私のインフルエンザの経過から、インフルエンザという病気について考えたいと思います。

  平成15年1月20日月曜日の朝、やけに鼻水がでるなと思っていました。
かんでもかんでも出てくるために、20日正午頃にポララミンという抗ヒスタミン剤を1錠服用しました。
  抗ヒスタミン剤はアレルギー性鼻炎の時の鼻水を止めたり、蕁麻疹の時に使う薬です。風邪の鼻水にも効果があるため使用しました。その後、鼻水は少し減りました。
その時に熱は無く、全身のだるさなどもありませんでした。

  診療が終了する頃、喉の痛みとだるさが少しありました。
早めに帰宅し、9時頃に就寝しました。翌朝、節々が痛くなり、全身のだるさがありました。
クリニックに行き、内視鏡検査が終了した午前9時、患者様に風邪をうつすと申し訳無いのでなるべく診察室に入らないように御説明するように職員に指示しました。

その後、念のため鼻水でインフルエンザの抗原チェックをしてみると、なんと陽性でした。
その時熱は39度になっていました。そこで早速手持ちのタミフルという薬を服用しました。

  このタミフルという薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑制するもので、2年前より使われるようになりました。
普通の風邪には効きませんが、インフルエンザの場合には急速に症状が良くなります。
  私の場合、1月21日の朝9時頃とその日の午後6時頃に服用し、22日の朝にはほぼ平熱になっていました。
この経過中、タミフル以外の解熱剤等は一切使用しませんでした。

  インフルエンザや風邪の時に、熱が出るとすぐに解熱剤を使う方がいますが、止めた方がよいでしょう。
風邪の時などに熱を下げた方が良いのは、心臓疾患を持つ高齢の方などです。
熱による頻脈がおこり、心臓に負担となるからです。
熱のある状態の方が、抗体というウイルスをやっつける物質を作りやすい事が分かっています。
したがって、脱水にならないように水分を十分補給しながら、なるべく熱は下げない方が良いのです。

  それにしても、どうしてワクチンを打っていたのに感染したのでしょう。
ワクチンは完全な予防策ではありません。
確かに、インフルエンザの場合、予防接種をした方が感染率は下がる事がわかっています。
しかし、体力が落ちていたり、体内に侵入したウイルスの量が多い場合には私のように発症するのです。

  今年は昨年の12月中旬より、インフルエンザの患者様が来院していました。
さすがワクチン効果、感染する様子も無く私は元気でした。
しかし1月20日に発症。恐らくは大量のインフルエンザウイルスに被爆したのでしょう。

  それにしてもタミフルがあってありがたいと昨年同様思いました。わずか1日で解熱するのですから。
しかしこのタミフル、今年はインフルエンザ大流行のため薬屋さんに無くなってしまいました。
そうなると、皆さんは大慌てされます。まるでインフルエンザがタミフルなしには治らないのではないか、インフルエンザでどうにかなってしまうのではないかと錯覚してしまうのです。

  確かにインフルエンザは普通の風邪よりも症状が重く、死亡することもあります。
しかし、高齢者や乳幼児という体力の弱い人以外の場合には自然に治っていきます。その場合、注意していただきたいのは、熱が出たからといってすぐに解熱剤を投与しないということです。特にウイルスの抗体ができる病初期には解熱剤を避け、水分を十分に取るようにしなければなりません。

  今年のようにインフルエンザが大流行し、タミフルが不足した場合、本来であればタミフルを使う患者様を医療側で選択すべきなのかもしれません。
普段元気な20代の人にタミフルを投与するよりは、80代の人に投与すべきであることは皆さんにも御理解頂ける事かと思います。
とはいっても、目の前にインフルエンザでふうふう言っている患者様に、あなたは若いからタミフルはあるけど出しませんとは言えないですよね。
若い働き盛りの人がインフルエンザで仕事を休む事は、社会にとっても損失であると思います。
私はそうした考えで、インフルエンザの典型的な症状が出ている人や、インフルエンザの抗原試験で陽性になった人には年齢を問わずタミフルの処方をしました。

  インフルエンザに罹らないようにするには、まずは手洗いとうがいをする事です。
そして11月くらいにはワクチンを受けましょう。
今年の流行は香港A型であり、ワクチンの株に一致していました。
できるだけインフルエンザに罹っている人に近づかないようにする事と、人ごみを避けることです。
それでもインフルエンザに罹ったかなと思ったら、医療機関を受診し、必要に応じてタミフルなどの抗ウイルス薬を使えばよろしいと思います。
 
 私は来年こそインフルエンザに罹らないように対策を講じたいと思います。


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プロフィール

柳川クリニック院長 柳川 健

柳川クリニック院長 柳川 健
コンセプトは健康と美、
そして癒し。
西鎌倉『柳川クリニック』は、あなたと共に
抗加齢ライフを考えます。


東海大学内科非常勤助教授
日本内科学会認定専門医
米国内科学会(ACP)会員
米国消化器病学会(ACG)会員
日本救急医学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本抗加齢医学会専門医

【柳川クリニックの特徴】
1. 内視鏡検査・治療に力を入れています。
2. 消化器内科を中心として幅広い診療を行っています。
3. 在宅医療を行っています。
4. 抗加齢医療を行っています。
5. 代替医療を積極的に取り入れています。
 
代替療法を紹介・実践する場として、クリニック2階に「メディカルスパ西鎌倉」を併設。エステ、マッサージ(リンパドレナージ)、アロマセラピー、カウンセリングを行っております。
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