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食事は私達の健康を維持する上でとても大切なものです。
そして、高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病は、食事内容を改善するだけでも治る事があり、食事は一種の治療法であるとも言えます。
ガンの治療としての食事療法としては、1930年頃に始められたゲルソン療法があります。今回はこの療法についてお話します。
ガンは栄養障害、代謝障害による病気であり、毎日の食事内容の偏りによって細胞に異常が起こり発生するとマックス・ゲルソン先生は考えました。
酵素・ビタミン・ミネラルなどの栄養素の過不足やアンバランスにより、全身病としてのガンが発生してくるというのです。
そのため、ゲルソン療法の内容は
1.大量の生野菜ジュース(ニンジンとりんごが中心)を飲む。
2.動物性蛋白を摂取しない。
3.カリウムやヨードを補給する。
4.穀類は未精白のものを使用する。(玄米などを使う)というものです。
もう少し具体的に治療食の内容を述べましょう。
果物、葉菜類、根菜類などの絞りたてのジュース、自然な形あるいは細かく砕いた生の果物と野菜、野菜自身の水分だけで水を加えずに煮た野菜シチュー、焼いたジャガイモやオートミール、塩抜きのライ麦パンのみを最初の3ヶ月間摂取するのです。
その後、ヨーグルト、ミルクから動物性蛋白質を摂るようにします。
こうした食事が治療のベースで、この治療食は体の組織からナトリウムをできるだけ追い出し、代わりにカリウムが可能な限り多く組織に行くようにという原理に基づいています。
口にしてはならないものとして、タバコ,塩、強いスパイス、コーヒー、ココア、チョコレート、アルコール、白い砂糖、アボガド、冷凍食品、油で揚げた食品などがあります。
調理器具に関してもアルミニウムのものを避けて、鉄やステンレスのものが良いと言われています。
これは、あくまでもガン治療としての食事内容ですから、ガンの予防策として食事療法としてはもう少し緩めて良いと思います。
ゲルソン先生によると、食事全体の4分の3は、治療としての食事内容を守り、後の4分の1に関しては好きなものを食べるのが良いだろうと述べています。
私が食事療法を少しかじって驚いたのは、植物性の油は火を使わないで調理する分には体に良いが、熱する事で容易に酸化して、体に悪いものに変わるという事です。
したがって、植物性の油を使っているから、油炒めや天ぷらが体に良いというわけではないようです。
こうした食事内容を守る事によって、多量のビタミンとミネラルを摂取でき、その結果として私達が持っている免疫力を高める事ができるわけです。
ゲルソン療法では、野菜中心の食事内容にしたり、大量の野菜ジュースを摂ることによって免疫力を高め、自然治癒力を最大にすることでガンを排除もしくは進行を食い止めようというのです。
こうした果物や野菜ジュースの中に含まれるビタミンやミネラルには体の酸化を予防し、免疫力を高める働きがある事が分かっています。
したがって、ガンの治療ができるか否かは別にしても、ガンの予防に役立ったり、体の老化を抑制したりできそうです。
私達は必ず老いていきます。ただ、その速さをなるべく遅くしようという医療が欧米で盛んになってきています。いわゆる「抗加齢医療」というものです。
ガン治療法として考えられたゲルソン療法は、この抗加齢医療にも応用できるのではないかと私は考えています。
ビタミンとミネラルを十分に摂取して免疫力を高めることは、老化を遅らせるはずです。
毎日の食生活を見なおし、野菜や果物をなるべく多く摂る事によって免疫力を強化し、ガンにならないようにしたいものです。
また同時に、そうした食事内容にする事によって老化を遅らせ、
元気な80歳、90歳を皆さんと一緒に目指したいと思います。
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