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昔から「病は気から」と言われます。気持ちの持ちようで病気になったり、健康でいられたり・・。
皆さんは正しいとお考えですか、それとも間違っているとお考えですか?
SARSや鳥インフルエンザは、ウイルスが感染することによって起こる病気です。
これらは「感染症」と呼ばれ、その原因は、ウイルスや細菌という微生物である事が分かっています。
しかし、感染症の場合にも、同じ病原体が感染しても発症しない人と、発症する人がいます。
発症しても治る人と亡くなる人もいます。こうした違いはどこからくるのでしょう。
感染症にかかった時、その経過が異なるのは、その人の免疫力や基礎体力のためだと言われます。
その人の気の持ちようが病状を左右するとは医学的には考えられてはいませんでした。
しかし、最近の話ですが、「精神免疫学」という新しい医学分野が出てきました。
まさに「病は気から」を証明しようというような分野です。
例えば、笑う事によって免疫力が上がることや、楽観的な考え方が病気を予防するということを科学的に証明しようというのです。
一方、今話題の「ゲノム医療」があります。
これは、その人がかかりやすい病気やよく効く薬をその人の遺伝子によって解明しようという分野です。
この分野が進むと、生まれた時に将来かかりやすい病気が分かり、その予防対策が取れるわけです。
また、抗がん剤などの薬の種類や量も、その人に合わせて使う事ができるようになるようです。
この「ゲノム」で考えると、我々の病気の運命はすでに遺伝子によって決められていて、それが若いうちから分かってしまうと悲観的な気持ちになる人もいるかもしれません。
しかし、例えば糖尿病になりやすい遺伝子を持っている人は、若いうちから食事や運動という生活習慣に気をつけることによって病気を予防するようにすればよいのです。
遺伝子は生まれる前の精子と卵子が受精した時に決定されているわけです。
そしてそれは一生変わらないものであると考えられていました。
しかし、遺伝子からの信号や遺伝子そのものも変わっているのです。
そしてその変化が、私達の精神的な働きによって引き起こされているようだという事が分かってきました。
私達の気持ち・情緒と遺伝子とが、実は密接に関わっているようです。
遺伝子がその人の気持ちや性格を支配していることは分かります。例えば「親ゆずりの頑固者」などはその例でしょう。
しかし、逆に、その人の気持ち・情緒が遺伝子を変えることがあるのでしょうか。
不思議な事に、あるようです。
例えば、もともと消極的な人が、積極的に考えようと努力すると、遺伝子からの信号が変化し、免疫力を発揮する物質が増えたり、ホルモンの量が変化したりするようです。
逆に、消極的・悲観的な考えばかりしていると、免疫物質が減ったり、活力を与えてくれるホルモンが少なくなったりするようです。
こうして考えると、「病は気から」ということが事実であるという事が、最新医学の分野で今後明らかになってきそうな雰囲気があります。
私達は誰でも健康で長生きをしたいと望んでいます。
そのために毎日一生懸命歩いたり、食べたいものを控えて健康に注意している人もいるでしょう。
また、癌の早期発見に努め、毎年必ず検診を受けている人もいるでしょう。
生活習慣に注意し、治せる病気は早く見つけて治せば長生きできる可能性が高くなると思います。
しかし、「病は気から」ということを逆に応用すればもっと根本的なところから健康を維持できるような気がします。
つまり楽観的に物事を考え、常に積極的な思考と行動を心がけるのです。
恐怖や怒りなどの感情はなるべく持たないようにし、いつも笑顔を忘れないようにするのです。
そうした心の態度が遺伝子レベルから私達の体を健康にしてくれるのではないでしょうか。
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